前回の記事では、過去問の音読を続けて、英語を読むスピードを上げる方法をお伝えしました。
「少しは英語の基礎ができてきたかも!」と嬉しくなり、英検の試験前に思い切ってオンライン英会話に挑戦してみたことがあります。でも、そこで待っていたのは、「外国人の先生を前にすると、思ったように言葉が出てこない」という現実でした。
なぜ「知っている単語」なのに口から出ないのか?
英文を読めば意味はわかるし、単語帳も何周も回したからボキャブラリーは増えたはず。それなのに、いざ先生を前にすると頭が真っ白になってしまうんです。
言いたいことは頭に浮かんでいるのに、それをどう英語にしていいかわからない。知っている簡単な単語で言えるはずのことも、とっさに言葉が出てこなくて沈黙してしまう……。あの時のもどかしさは今でも忘れられません。

ここで私は、自分の本当の実力を思い知ることになります。 一人で黙々とテキストを読んだり単語を覚えたりすることは頑張ってきたけれど、「頭の中にある英語を、パッと口から出す」という練習を全然していなかったんですよね。
これでは英会話はもちろん、英検の二次試験も難しい状況です。
「読んでわかる単語」と、「会話の中で自然に使える単語」は見事に別物でした…。
「こういう時はこう言う!」自分なりの決まり文句を作る
言葉に詰まってしまう一番の原因は、頭の中で「日本語から英語へ、一生懸命に翻訳しようとしている」ことでした。
そこで、会話のたびにゼロから英文を作るのをやめて、「こういう時はこう言う」という自分なりの決まり文句(フレーズの型)をいくつか用意して、それをパッと言えるようにする練習を始めました。
具体的にやったのは、次の2つです。
1. 英検のイラスト問題の表現を先に決めおく「ひとりごと練習」

英検準1級の二次試験には、4コマのイラストを英語で説明する問題があります。私はこれを最高のアウトプット教材として使いました。
具体的には、「誰かが喜んでいるイラストなら ”looked pleased with” を使う」「後悔している場面なら ”should have done” で表現する」というように、自分の中で「こういう状況ならこのフレーズ」というルールをあらかじめ決めておきます。
そして、手元にある過去問のすべての4コマ漫画を使って、イラストを見ながらブツブツとひとり言のようにつぶやく練習を繰り返したんです。
状況に合わせて即興でパッとフレーズを口に出す訓練を続けていくうちに、瞬時に英語を発することに少しずつ慣れていきました。自分の中の「決まり文句」が増えるにつれて、英語で説明できるシチュエーションがどんどん広がっていくのを感じて、とても嬉しかったのを覚えています。
英検の過去問は「一回解いて終わり」ではなく、こんな風にブツブツつぶやきながら使い倒すことも、スピーキングの力を底上げするのにすごく役立ちました。
2. オンライン英会話の「教材」に頼る

英検を受験する前、一時期「ネイティブキャンプ」というオンライン英会話を利用していたことがありました。
最初の頃にフリートークのコースを選んだときは、どうしても自分がすでに知っている簡単な単語ばかりを並べて会話をしてしまうんですよね。これでは何度レッスンを受けても新しい語彙が増えない!と気づきました。
そこで、フリートークを選ぶ時は「今日は絶対にこの文法を使って話す」「この単語について先生に質問する」と自分の中でテーマ(ルール)を決めてからレッスンに臨むようにしました。
また、フリートークではなく、あえて「文法」や「語彙」を学ぶ指定のコースを選ぶこともありました。自由に話す時間は減りますが、習得する内容があらかじめ決められているので、自分一人では絶対に口にしないような新しい語彙にたくさん出会うことができました。
フリートークで自分のルールを試す時も、決められたコースの教材を使う時も、先生と一緒に何度も声に出していくうちに、少しずつ「考えなくても自然と口から出る」感覚が掴めるようになっていきました。
「言えなくて悔しい」が今の勉強法に繋がった

先生とのレッスンは、予想外の質問が飛んでくることもあって、即興で英語を話すための良いトレーニングになりました。頭の引き出しから知っている英語を取り出す「実力試しの場」として、すごくいい環境でした。
ただ、目標としていた英検が終わり、意欲的だった英語への熱も落ち着いたタイミングで、私はオンライン英会話をいったん辞めることにしました。日々の生活に追われる中で、自分のためだけにお金を払ってレッスンを受け続けることが、少し負担になっていたからです。 そして、「もっと自分のペースで、お金もかけずにスピーキングの練習ができないかな?」と思うようになりました。
でも、当時のオンライン英会話で「言えなくて悔しい!」という思いをし、そして「通じた!話すって楽しいな」という経験ができたからこそ、「一人でもスピーキングの練習ができる環境を作ろう」と工夫する大きな原動力になったんです。
そこから試行錯誤して辿り着いたのが、今の「英検の過去問」と「スマホ」、そして「AI」を使った、一人でできるスピーキング練習法です。
もし過去の私のように、「単語はわかるのに話せない…」と悩んでいる方がいたら。いきなり英会話スクールに飛び込まなくても、家で一人でできることはたくさんあります。 当時の私と同じように悩んでいる方に向けて、私が今やっている「ひとりスピーキング練習法」を別の記事で詳しく書くので、よかったらそちらも読んでみてくださいね!
もちろん、英会話スクールでの練習はとても効果的なので、時間や費用をかけてでも頑張ろうと思う方にはすごくおススメです。(ちなみに私が使っていたネイティブキャンプは、予約なしで思い立った時にレッスンを受けられるところが気に入っていました!)
独学でも、スクールでも、英語が使いこなせるようになるならアプローチはどっちでも良いと思っています。 私自身は、今のところは基本的に独学で勉強していくつもりなので、これからも過去問とスマホ、そしてAIをフル活用して頑張っていきたいです!


