「英語学習の時間をどうやって作るのか?」
これは、多くの大人学習者が必ずぶつかる壁ですよね。
学生のうちは「勉強しなさい」と言われることが多いですが、大人になると少し事情が変わります。「仕事や家事に直結しない勉強なんかより、もっと優先することがあるでしょ?」と周りから言われたり、あるいは「周囲の人にそう思われているんじゃないか」と勝手に気にして、勉強すること自体に引け目を感じてしまうこともあります。
やっぱり大人の方が、純粋に「勉強すること」自体のハードルは高いんだなと、ここ最近ずっとそんなことを考えていました。
春は、家族のサポートで時間が過ぎていく

これは私の性格なのかもしれませんが、つい自分のことは後回しにして、家族のサポートを優先してしまうところがあります。
特に毎年春になると、子どもは学年が上がり、新しいクラスが始まります。その環境になじむまで、うちの子は精神的に少し疲れやすくなるみたいです。
だから私も、少しでも余計な負担がかからないように毎日の準備を少し手伝ったり、気分が上がるように好きなお菓子やスイーツを準備したりしています。
そして、日々のサポートの中で一番時間を使うのが「子どもの話を聞くこと」なんです。
愚痴、その日の出来事、面白かったこと、クラスメイトのこと、先生のこと、新しい教室の環境……びっくりするほど些細な話題が次から次へと出てきます(笑)。
「あの頃」の自分とのギャップに焦る

そんな風に、この時期は家族のための時間や精神的なフォローに気を取られがちです。
学生の頃の私は、すべての自由時間を「英検の対策」に全振りして、毎日ガッツリと机に向かって勉強することもできました。でも今は、そんな風に自由に時間を使うことはできません。
だからこそ、今の「全然英語の勉強に向かえていない状況」に対して、「こんなペースで本当にいいのかな…」と過去の自分と比べて勝手に焦りや引け目を感じてしまっていたんです。
でも、最近気付いたのは、大人の英語学習には「やれるときを見つけて全力でやる時期」と、「ほとんど勉強できなくても、絶対にゼロにはしない時期」の使い分けが必要だということです。
忙しくて精神的にも余裕がない今、私が無意識にやっている「英語をゼロにしないための3つの工夫」をご紹介します。
忙しい大人が「英語をゼロにしない」ための3つの方法

1<環境づくり>単語帳は「すぐ手の届く場所」に散らばせる
「さあ、勉強しよう!」と気合を入れてカバンからテキストを出し、机に向かう。
疲れている時は、そもそも「さあ、勉強しよう!」なんてまず思えないので、机に向かうこと自体がハードルになって挫折してしまいます。
そこで私は「机に向かう」ことを諦めました。その代わり、リビングや自分がいつも座る場所のすぐ近くに、単語帳や参考書を常に置いておくようにしました。
そうすると、「あ、こんなところにあった」と気付いた時に、ついパラっと数ページめくるので、何の気合いもなく単語を目にする事ができます。この「単語を見る数秒」が一日の中で何度かあれば、英語への意識も単語の記憶も消えることはありません。
2<最強のアウトプット>子どもと一緒に英語を楽しむ
実は、これが今の私にとって一番のトレーニングになっているかもしれません。
子どもに英語を教える(一緒にやる)時、大人は「どうすれば一番わかりやすく伝わるかな?」と必死に考えますよね。人に教えるという行為は、自分の頭の中にある知識を整理して言語化する最高の「アウトプット」の場になります。「人に教えると自分の知識が定着する」という学習メソッドがありますが、まさにそれと同じことをやっている感覚です。
子どもの学習をサポートしているようで、実は自分の基礎固めにも直結している一石二鳥の時間になっています。
3<耳だけは止めない>家事中の「ながら聴き」
まとまった時間が取れない日も、家事をしている間はずっと英語系のYouTubeやTEDのスピーチを流しっぱなしにしています。
正直に言えば、ただの「聞き流し」になっている時間も多いので、これが直接的なリスニングやスピーキングのトレーニングになっているかと聞かれれば自信はありません。 でも、「英語の音を常に聞く」ことで英語に対する心のハードルを下げている感覚はあるので、いつでも本格的な学習に戻れる布石にはなっていると信じています。
実際のところ、手当たり次第に何でも聞くというよりは、自分の好きなYouTubeチャンネルやスピーチを選んで聞いています。だから英語を聞くこと自体が楽しくて、やりたくない家事の時間も少し楽しく過ごせているし、ナチュラルスピードの英語でも意味が分かるようになってきているので、全く意味がないとは感じていません。
大人の勉強は「白か黒か」じゃなくていい

「机に向かって完璧にやる(白)」か、「忙しいから全くやらない(黒)」か。
こんな風に考えてしまうと、最終的に行き着くのは、「英語学習をやめればいいんだ」という極端な結論ですよね。 こんなゼロ百思考で考えてしまうと、私たち大人の場合は、勉強が続かない…というか「続ける意味がない」と思って挫折につながってもおかしくありません。
「今日はパラっと単語帳をめくっただけ」 「今日はYouTubeを流しながら料理をしただけ」みたいな、中途半端なグラデーションの日があってもいいと思うんです。環境の変化に合わせて勉強のスタイルを柔軟に変えながら、「細く長く続けること」こそが大人学習者の勉強への向き合い方なのかなと思っています。
もし、過去の自分と比べて焦ってしまう時があったら、どうか「勉強をやめてない自分」をたくさん褒めてあげてください。のんべんだらりと続けることを悪く言う人もいるかもしれませんが、やめてしまっては元も子もありません。
目標を達成するために必死になる事も、たまにはゆったりと構えるグレー状態も、忙しい時期を乗り越える工夫として、大人の英語学習には必要ではないでしょうか。


