【経験談】準1級の四コマ問題 勘違いしていたのがスタート
四コマのイラストに描いてあるものを、羅列すればいいと思ってた
わたしが初めて四コマ問題を解いたときは、まったく求められているものが分からず、イラストに描かれているものを描写すればいいと思っていました。
この時は、練習として過去問を解いたのですが、『わたしが見ているイラストを説明する問題』だと思ったので、ただ描かれているものを羅列しました。
見えているものを、なんでも言えばいいのかと思っていました。
例えば、
という具合です。
わたしがした一番ひどい描写は、「イラストの真ん中に人がいる」です。この時、TOEICのリスニングの最初の問題みたいに言えばいいのかと思ってたんです。「このコマの真ん中に人が描かれていて、右には時計が描かれている。コマの下側は全体的にグレーで…」と、本当の意味でコマを見たままを描写したものです。
だから、ただただ、何の脈絡もなく、書いてあるものをツラツラと四コマ分答えました。
録音しておいた自分の解答をチェックするときにサンプル解答を見たのですが、ものすごくびっくりしました。なるほどストーリーを言うものなのか、と。
今なら分かるんです。絶対ダメ、そうじゃない。(しかも過去形でもないので、完全にあり得ないレベルの解答ですよね。)
本当は、四コマ漫画を一連の流れ(ストーリー)で話さないといけない
その後、ストーリーを言わなきゃいけないと知って、サンプル解答を参考に自分なりに解答を作ってみました。でも、まったくしっくりくる解答が作れないんですよね。
何度やっても、説明にはなっているけど物語にならなかったのです。
これは私が、descriptionとnarrationの違いをわかっていなかったからです。
descriptionは、聞き手や読み手に、イラストに何が書いてあるのか見なくても想像させることができます。
narrationは、聞き手や読み手に、時間の経過とともに何が変わったのか理解させたり、イラストに描かれているものの関係性を伝えたりできます。
わたしは何が書いてあるのかを伝える事はできても、出来事を一連のものとして話す力がなかったのです。とくに、何が変わったのか(=何が起こって、その結果どうなったのか)を話すのが苦手でした。
これは、どうにか対策を頑張らないと合格は遠いぞ、と思い、ここから一生懸命にナレーションのトレーニングをしていくことになりました。
合格するまでにやったことは、大きく2つ
一朝一夕では、ナレーションできるようになりません。すぐに上達したい気持ちがあっても、やっぱり難しいんです。
【1つ目】サンプル解答暗記
なのでまずは、ナレーションという文章に慣れるように、四コマのサンプル解答を暗記して、イラストだけ見てスラスラ言う練習をしました。これを過去問に載っている四コマの数だけ行いました。
要は、四コマを見てサンプル解答が暗唱できるようにしたということです。
これをやればやるほど、イラスト内の注目するポイントがつかめるようになってきました。例えば、登場人物の表情を読み取って感情をナレーションする、などです。
だんだん、ここは言わないといけないんだな、と分かってきます。
また、コマ毎が時間的につながっていることを表すために、なるべく副詞を使うようにしました。これは、コマ同士の関係や感情の動きを表現するのに、副詞を使うのがピッタリだからです。
【2つ目】自分が作れる最高レベルの解答を作って音読
そのあと、つまり過去問のサンプル解答を覚えたあとの話ですが、同じ四コマ漫画を使って自分なりの解答を作り、それを何度も校正していく作業をしました。
自分の言葉でナレーションしたものを文字に起こして、加筆修正して、自分が即興で言いたかったナレーションを作り、それを音読するのです。
つまり、2段階の練習をしたわけです。
- サンプル解答を暗記して、四コマ漫画を見ただけで暗唱できるようにする
- 同じ四コマ漫画を使って、今度は自分の言いたいように解答し、その録音した音声を文字に起こして加筆修正し、自分が作れる最高の解答を作ってひたすら音読する。
こういった作業をくり返していくと、ナレーションのレベルが上がっていくのを自覚できるようになります。
もちろん準1級の二次試験にも合格できました。
しかも、日常会話でも以前よりスムーズに伝えられるようになりました。
四コマ問題を攻略すると、英会話力がつく
四コマ問題は、実際のコミュニケーション能力を評価する問題です。受験者が「実際に使えるスピーキング力」があるかを試されますし、二次試験の練習をしていくうちに、英会話も上手になっていきます。
実生活では、自分が経験したことや思い出などをストーリーとして話すことがありますよね。
- 先週、公園を歩いていたら転んじゃって、近くの人に助けてもらったんだ。
- 学校に忘れ物をしたから、親に電話して忘れ物を持ってきてもらえないか頼んだけど、断られちゃった。
家族や友人と話すような内容ですね。
四コマを見て、そのストーリー展開を口頭で説明することは、日常会話で“とある出来事”を話すのと同じです。
四コマ問題を答えられるように練習することは、具体的なシチュエーションをストーリーとして誰かに伝える力をきたえることになります。
つまり、四コマ問題を解けるようになることは、英検準1級の合格だけでなく、その後の英語運用能力向上にもつながります。
そうなんです。実際、英語での会話がスムーズになりました。
【まとめ】恥ずかしいくらいの勘違いがスタートでも合格できます
最初は、四コマ問題を「紙に描いてあることをただ言うだけ」という盛大な勘違いをしていたわたしですが、なんやかんか練習をしていった結果、見事一発合格することができました。
実は、「ナレーションってそもそも何?」という疑問を解消しようと思って深堀りしたり、英作文の4つのエッセイの型のひとつ、ナラティブエッセイというものを調べたりして、『ナレーションとは!』を知るために専門的な世界にちょっとずつ首を突っ込みまして、そこそこ遠回りして合格にたどり着いています。
そんな事せず、素直にサンプル解答を覚えたり、過去問分析したりするだけで合格できると思うので、これから英検準1級の二次試験を受ける方はシンプルに勉強していってください。
忙しくて時間がないのに、変なとこに首を突っ込むと、時間がもったいないです。(経験談)
余談ですが、英語の先生とか英語ネイティブの人に、自分が作った解答を見てもらったり、読んだ音声を聞いて改善点を指摘してもらうのは、めちゃくちゃ上達が早いです。忙しい人こそ、誰かを頼るべきです。
わたしは、大人なので学校の先生に聞くことはできないから、ネイティブキャンプを使いました。予約いらない方が、時間がないときは便利。(忙しいと予定なんて立てられないもん。)
英検準1級、頑張ってくださいね!忙しくても、わたしのように盛大に勘違いしているような人でも、ちゃんと合格できますよ!
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