英検準1級の試験の内容や合格率について知りたいけど、情報が多すぎて何から調べたらいいのか分からないと思っていませんか?
受験対策をしていく上で、どんな対策が必要で、どこに重点を置いて勉強すればよいか分からないままでは合格は難しいです。
わたし自身、しっかり対策をして1回目で英検準1級に合格した経験があります。
今回の記事では、英検準1級の基礎知識、試験の構成、受験方法、二次試験の詳細な内容、配点、合格ライン、合格率などを詳しく解説します。
この記事を読めば、試験全体の流れや具体的な対策ポイントを把握することができるので、効果的な勉強法のヒントが見つかります。
わたしは英検がどんな試験なのかをしっかり調べたことで、対策がうまくいって合格することができました!
この記事が、みなさんの合格への一歩となれば嬉しいです。
英検準1級の基礎知識
試験は、一次と二次の2部構成
準1級の試験は、一次試験と二次試験の2部構成となっています。
一次試験
一次試験では、リーディング、ライティング、リスニングの3つの試験を一回で行います。
リーディングでは短文と長文の問題が出題され、ライティングでは指定されたトピックについての英作文をします。また、リスニングでは会話やアナウンスなどの音声を聞いてのどのくらい理解できるかを問う問題が出題されます。
二次試験
準1級の二次試験では、スピーキングの試験のみとなっています。
面接形式で行われ、四コマ漫画のストーリーを英語でナレーションしたり、社会問題に対する意見を聞かれて自分の意見を答えたりするような問題が出ます。
一次試験と二次試験を通して、実際に使える英語力を試されます
受験する方法は2つ
準1級を受験する方法には、S-CBTと従来型の2つの方法があります。
S-CBT方式
1つ目は、S-CBT方式という指定会場のパソコンで受験する方法です。一次試験と二次試験を一日で受けられます。
一次試験の解答は、パソコン上に入力をしていきます。リスニングは、ヘッドホンをつけて音声を聞くことになります(試験会場ごとに使う機器差があるかもしれません)。
二次試験は、実際の面接官との対面するのではなく、パソコン上で面接官が質問をしてくる動画を見て、自分の解答を録音する仕組みです。(マイクはヘッドセットなどを使用)
一次試験のタイムリミットがくるか終了ボタンを自分で押すと、そこで一次試験終了となり、それ以上は解答を入力ができなくなります。その後は、自動で二次試験の解説画面が始まり、二次試験を受けることになります。
従来の方式
2つ目は、従来通りの方式で、試験会場で問題用紙とマークシート用紙を使って受験する方法です。
一次試験は紙の問題用紙とマークシート用紙が配られます。リスニングの音声は、試験会場のスピーカーを使って受験者全員が同時に聞くことになります。
一次試験に合格したら、別日に二次試験を受けます。こちらは、実際に面接官と対面して直接話す試験になります。
準1級の試験時期
受験できる時期は、S-CBT方式と従来型の試験で異なります。
S-CBT方式
S-CBT方式では、基本的に毎週土日に試験が行われます。
会場によっては平日も開催しているので、忙しい中でも自分のスケジュールに合わせて試験日を決められるのがメリットです。
従来型の方式
従来型の試験は、年3回行われます。
それぞれ、試験日の3か月前くらいから申し込みができるようになります。
学校や塾などで団体受検するときは、団体ごとに受験日が異なります。
【種類】準1級の二次試験は、2種類のスピーキングテスト
先ほどは、英検準1級の全体像を紹介しました。
ここからは、準1級の中の二次試験だけに注目して紹介します。
二次試験は、ナレーションとQ&A
英検準1級の二次試験は、スピーキング能力を評価する面接形式の試験です。
出題される内容は、
というものです。
受験方式の違いによって二次試験を受ける日・方法が変わります。
S-CBT
S-CBTで受験する場合は、一次試験後にパソコンの画面上に流れてくる面接官の動画を見ながら、自分の声を録音します。
従来型
従来の英検を受ける人は、一次試験の合格後、別日に指定された会場に行って、実際に面接官と相対してスピーキングの試験を受けます。
試験時間
準1級の二次試験は面接形式ですが、時間にすると8分程度です。
この全部で8分程度です。聞き直しで多少長くなったとしても10分程度です。
短時間で受け答えしないといけないので、答え方はシンプルにすることが大事です。
二次試験は、瞬発力が大事!
二次試験の問題数
準1級の二次試験の問題数は、全部で5問です。
それぞれの配点
そして、二次試験の配点はトータルで38点となっています。
四コマのストーリーをナレーションする問題はたった1問で15点ですが、Q&Aは4問で20点となっています。
ナレーションは四コマ分あるとは言え、ひと続きに話します。配点のバランスを考えると、四コマ問題の対策をすることが合格への近道だと言えます。
逆にいえば、四コマ問題でつまずいてしまうと点数が伸びない可能性が高くなってしまいます。
四コマ問題の対策は必須!
英検準1級二次試験 合格ラインは、CSEスコア512点以上(点数だと22~23点以上)
次に、どのくらいの点数なら二次試験に合格なのかについてですが、実際のところ点数でははっきり分からないです。それは、正答した点数ではなく、CSEスコアというもので合否が決まるからです。
まず、二次試験の点数をCSEスコアというものに換算して、CSEスコアが合格ラインを超えていれば合格判定が出ます。
英検準1級の2次試験は、CSEスコア512点が合格ラインです。
CSEスコアについて、少し補足します。
英検の公式サイトには、統計的手法を使ってこのCSEスコアを出していると書いてあります。
スコアは各回の全答案採点後、統計的手法(Item Response Theory※)を用いてスコアを算出しているため、受験者の皆さまがご自身の正答数でスコアを算出することはできません。
https://www.eiken.or.jp/eiken/result/eiken-cse_admission.html
1問○点という単純な計算ではないので、何問正解だからCSEスコア何点とも言えません。
統計的手法で算出するというCSEスコアの考え方は、TOEICのスコアに似てるなと感じています。
英検は、各級ごとにCSEスコアの満点が異なります。
準1級の場合、4技能それぞれのCSEスコアは750点満点で、スピーキングは512点が合格基準スコアとなります。
ちなみに、一次試験のリーディング、リスニング、ライティングのCSEスコアは750×3=2250満点となっており、合格基準スコアは1792となっています。
色々な英語塾や英会話教室が通っている生徒の点数とCSEデータを集計し、オリジナルの換算表を作っています。オンライン上に換算表を公開している塾も多いので、自分の点数からCSEスコアを予想したいときに参考になります。
いろいろなサイトの換算表を確認したところ、23点取れていればほぼ合格、22点でも合格した例はあるがバラつきがあるということで、こちらでは23点を合格ラインと紹介しました。
ギリギリを狙うのではなくて、もっと余裕を持って合格したいところです。
英検準1級の二次試験 合格率は85%前後
現在では、公式での合格率は発表されていません。
ただし、2016年の準1級二次試験の合格率は発表されており89%を超えていると書かれています。
また、CSEスコアと同じように各塾などがそれぞれに出しているデータでも、合格率は85%前後とされています。
わりと合格率は高いですよね。
一次試験に合格した人は、二次試験に合格するレベルは十分にあるので、あとは二次試験対策をするだけで合格。
【まとめ】英検準1級の基礎知識、試験の内容、合格率
英検準1級は、S-CBTと従来方式の2種類の受験方法があります。
試験は、一次と二次に分かれていて、二次試験はスピーキングのみとなっています。
二次試験は、S-CBTのパソコンに音声を録音しながら解答する方法と、従来通りの面接官と会話をして試験を受ける方法があります。
CBT方式でも、パソコンには面接官が質問している動画流れていて、直接面接を受けるのと同じ流れになっています。
もちろんどちら同じように判定されます。
準1級の二次試験の内容は、四コママンガの内容を英語でナレーションする問題と、社会問題が含まれる質問に答えるQ&A問題の2種類があります。
試験時間は約8分と短いので、ある程度の瞬発力が試されます。
二次試験は38点満点ですが、点数で合否の判定はでず、CSEスコアというものに一度換算されて、合否が決まります。
CSEスコア750点満点中512点を超えると合格となります。
このCSEスコアは分かりにくいので、素点(何問正解したか)だと何点が合格ラインかというと、22~23点が合格ラインと言われています。
現在は公式での発表はありませんが、英語塾や英会話教室などが行った調査によると、二次試験の合格率は85%を超えていると言われています。
少しでも参考になれば嬉しいです。応援してます!
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