過去問を何度も解いて一次試験に受かったけれど「二次試験も過去問だけでいいの?」と不安になっている方は非常に多いです。
わたしは準1級の二次試験前に、過去問をすごく研究し、1回で合格することができました。
しかし実際は過去問だけではなく、オンライン英会話を使って人と話すトレーニングもしました。
そこで、今回は以下の内容の解説をしていきます。
- 英検準1級の対策には必須の過去問集だけでの二次対策はムリではない。
- 過去問を使って面接準備をするときの具体的な方法。
- 過去問だけでは即興で話す力がつかないので、誰かに模擬面接をしてもらうと良い。
この記事を読めば『過去問を最大限に活用するためのコツと過去問だけでは足りない部分の補い方』について理解できるようになります。
わたしが過去問とオンライン英会話の併用で合格したことをこの記事にまとめました。「次の二次試験で必ず合格したい」と思っている方は、ぜひ最後までご覧ください。
準1級の二次試験|過去問だけでの合格は、不可能ではないが足りない
準1級の二次試験は、スピーキング能力を評価する重要な試験です。その対策のために過去問を使うことは必須ですが、過去問だけで絶対に合格できるかと言えば、実際は難しい部分もあります。
過去問を通じて試験の形式や出題傾向を理解することはできますが、実際の試験で求められる『即興での応答力』や『実際に話す力』を身につけるためには、他の学習方法も併用する必要があります。
絶対にムリかと聞かれたら、絶対ではないかもしれません。ただ難しいのは間違いありません。実際、わたしは四コマ問題の対策として、過去問をフル活用したことがあります。
以下の記事に過去問をフル活用する方法まとめてあります。こちらも参考になさってください。
過去問の役割と限界
過去問は、二次試験対策の場合、ほぼ確実に必要です。
ポイントを押さえた解答をするためには、過去問を分析して、自分に必要な対策していく必要があります。この対策は、過去問を使って行うのが正攻法ですが、過去問だけでは限界があります。
いくら必要十分な英語力を持っていても、過去問だけでは、その場で考えてすぐに話すという練習ができません。模擬面接のような実践練習ができないので、二次試験の対策が上手くいかないこともあります。
過去問だけでは、即興で対応する力を伸ばすのは難しいです。
一人で練習してると、特に大変です。
【英語レベルについて】一次試験の方が単語や文法の英語レベルが高いので、一次試験を突破した方々は、すでに二次試験に合格するための十分な英語力を持っている状態です。なので、その英語力を試験で発揮できれば合格できるはずです。
試験対策で過去問を使う意味
過去問でできる二次試験対策は、以下の通りです。
- 出題傾向の把握
- 模擬試験の実施
- 自分の弱点の発見
【出題傾向の把握】過去問を解くことで、試験でよく出るトピックや質問形式を把握できます。何度も過去問を解いて出題形式な慣れておけば、試験本番での心構えができます。
【模擬試験の実施】過去問を使って模擬試験を行うことで、本番と同じような流れで練習することができます。練習をくり返せば、試験の流れに慣れ、時間配分の感覚をつかむことができます。
【自分の弱点の発見】過去問を解く中で、自分がどのような質問に対して弱いか、どのような発音とイントネーションが苦手かを把握できます。過去問を使うことで、重点的に強化すべきポイントが分かるようになります。
この3つは、必ずやった方がいい対策です。過去問がないとできません。
過去問の限界
一方で、過去問を使っていくら繰り返しスピーキング練習をしても、伸ばしにくい部分もあります。
- 対応力の不足
- 表現力の不足
- 一方通行の練習
【対応力の不足】過去問だけでは、試験本番で予想外の質問や新しいトピックに即答できる力が十分に養われません。実際の試験では、臨機応変な答えが求められ、さらに瞬間的に話し出す練習が必要です。
【表現力の不足】過去問を解いたり解答サンプルを読むだけでは、表現力や自然な会話能力が身につきにくいです。たくさんの練習を通じて、自分の中の解答に使えるフレーズのストックを増やしたり、実際のコミュニケーション能力を高めてナチュラルな英語で答えられるようにすることが重要です。
【一方通行の練習】過去問を解くことで得られるフィードバックはサンプル解答に限られているため、効果的な復習や改善が難しいです。もっと効果的に対策するためには、過去問以外の学習方法や先生からのフィードバックを取り入れることが必要です。
過去問は、自分が出した答えに対してのリアクションをしてくれません。
試験対策として過去問を見て解答することはできても、その自分の出した解答に対してのアドバイスがないのであってるのかと不安になるのは自然なことだと思います。
過去問だけでは不十分な理由
過去問だけでの対策が不十分な理由を詳しく見てみましょう。
1、即興で答える力がつかない
英検準1級の二次試験では、即興での解答力が求められます。
過去問を解くだけでは、試験本番で求められる即興性や幅広い解答力が十分に養われません。色々な質問に即答する練習や、異なるトピックについてすぐに解答する練習が必要です。
2、リアルなコミュニケーションができない
過去問を暗記するだけでは、実際の会話で求められる自然なコミュニケーション力が向上しません。
試験官とのリアルなやりとりをシミュレーションすることで、本番でも通用するスピーキング力をつけることが重要です。
3、フィードバックが足りない
過去問を解くだけでは、自分の解答に対するフィードバックが得られないため、効果的な改善が難しいです。
模擬面接やオンライン英会話などでフィードバックを受けることで、自分の弱点を把握し、改善することができます。
4、発音やイントネーションの練習不足
スピーキング試験では、発音やイントネーションも重要な評価基準となります。
過去問を解くだけでは、発音やイントネーションのスキルを十分に練習することができないため、発音練習やシャドーイングなどの補完的な練習が必要です。
聞かれたことに解答できても、実際に口頭で答えるための練習は、過去問だけでは難しいのです。
準1級の過去問を活用して、二次試験の対策をする具体的な方法
過去問を【解く前】
いきなり過去問を解く前に、少しだけ準備をしておくと、より効果的に過去問を使うことができます。
試験形式の理解
試験の構造や流れを理解し、どのような形式で質問が出るのかを把握しておきましょう。
→ 過去問を解く際に焦らずに対応できます。
よく使われるフレーズの学習
英検準1級のスピーキング試験でよく使われるフレーズや表現を事前に学習しておくことで、過去問を解く際にスムーズに対応できます。
→ 試験中に困ることが少なくなります。
時間管理の練習
過去問を解く前に、時間を計って模擬試験を行い、時間配分の感覚をつかんでおきましょう。
→ 本番でも焦らずに対応できます。
試験の内容に集中するための準備をしておきます。
過去問を【初めて~数回解くとき】
過去問を効果的に活用するための具体的な方法を紹介します。
時間を計って模擬試験形式で解く
実際の試験と同じ時間制限で過去問を解くことで、本番の緊張感を再現し、時間管理のスキルを身につけることができます。
模擬試験形式で解くことで、試験のプレッシャーに慣れることができます。
解答の後に徹底的に復習する
過去問を解いた後は、必ず復習を行います。解答の見直しをして、自分の弱点や間違えた部分を確認し、改善策を考えることが重要です。
模範解答と自分の解答を比較し、表現や内容の改善点を見つけることで、次回の試験に向けてのスキルアップが図れます。
過去問を【繰り返し解くとき】
過去問を繰り返し解くことで、スピーキング力を向上させるための具体的な方法を紹介します。
シャドーイング活用
シャドーイングは、リスニング力とスピーキング力を同時に向上させる効果的な練習方法です。過去問のサンプル解答の英語音声を聞きながらシャドーイングすることで、発音やリズム、イントネーションを自然に身につけることができます。
スピーキング力が飛躍的に向上します。
英語の先生との模擬面接
英検に詳しい英語の先生との模擬面接を通じて、実際の試験に近い環境で練習をします。先生とのやりとりを通じて、リアルなコミュニケーション能力を養い、即興での応答力を高めることができます。
フィードバックを受けることで、自分の改善点を具体的に把握し、次の練習に活かすことができます。
二次試験対策のために、準1級の過去問以外のおすすめ学習法
過去問以外にも、二次試験対策に役立つ学習法があります。以下に、いくつかのおすすめの方法を紹介します。
オンライン英会話で実践練習
オンライン英会話を利用することで、実際の対話形式でスピーキング力を向上させることができます。多くのオンライン英会話サービスでは、英検対策コースを提供しており、試験に特化した練習が可能です。
英検を知っていて、ちゃんと教えられる先生と直接対話することで、実践的なコミュニケーション能力を養うことができます。
英検準1級対策コースがあり、教えられる先生がいるオンライン英会話スクールを選びましょう。
以下は、私が英検対策にネイティブキャンプを使ったときの経験談です。参考になさってください。
準1級の過去問以外の対策本を使う
準1級の過去問以外にも、たくさんの英検対策本が市販されています。これらの対策本には、試験の出題傾向や頻出トピックに基づいた練習問題や予想問題が載っています。
対策本を活用することで、過去問だけではカバーしきれない部分を補い、総合的なスピーキング力を向上させることができます。
英検準1級のスピーキングに特化した本を買って、色々な予想問題で練習しましょう。
他の級の過去問を使って、二次試験の練習をする
準1級の過去問だけでなく、他の級の過去問も活用することで、さまざまなトピックや質問形式に対応する力を養うことができます。特に、2級や準2級の過去問には、似たような問題が出されていることがあり、予想問題として活用することができます。
2級や準2級でも出題されるのは身近な社会問題なので、似たような問題が出されます。
【まとめ】準1級の過去問と他の学習を併用して、二次試験対策をしよう
英検準1級の二次試験対策には、過去問を使うことが重要ですが、それだけでは不十分な部分もあります。
過去問で対策する際にはは、模擬試験形式で解くことや、解答後に徹底的に復習することが重要ですが、どうしても実践的なスピーキング力を養うには足りない部分が出てしまいます。
個人でできることとしてはシャドーイングがありますが、一人での練習では限界も感じます。
過去問をしっかり活用しながら、オンライン英会話で英語の先生との模擬面接をしたり、市販の対策本や他の級の過去問を併用したりと、工夫を重ねることで総合的にスピーキング力を向上させていきましょう。
色々な学習法を組み合わせて、過去問だけでは足りない、発音の部分や練習問題の不足を補い、二次試験の合格に向けてしっかりと準備を進めましょう。
少しでも参考になれば嬉しいです。応援してます!
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