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【英検のナレーション問題】準1級の四コマ対策には『英作文の型・物語文』を応用しよう

準1級・二次試験の知識
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この記事では、ナレーションという文章の型について解説しています。

当サイトでは【英検準1級の二次試験の四コマ問題】に焦点を当てた記事をたくさん書いていますが、今回は4コマ描写に使用されるナレーションという“文章の型” に注目し、読者の皆様に『ナレーションは英語のライティングの型のひとつと同じである』ことを知っていただたいと思っています。

一般的に四コマ問題は「イラストを描写しよう」「描いてあることを説明しよう」とアドバイスされることが多いですが、そのアドバイス通りの描写をしても、なんだかうまく解答できないと悩んでいる人が多いです。

そこで、この記事では四コマ問題に苦戦している方に向けて、ライティングの型の考え方を使った四コマ問題の解答方法を説明していきます。

英検準1級の『四コマ問題=ナレーション問題』

ご存じの通り、英検準1級の四コマ問題は、四つの連続したイラストを見て、その内容を口頭で説明する形式になっています。

この問題は、ナレーションのスキルを試すもので、いかに物語をうまく伝えられるかが問われます

ナレーションをするには、“お話し”を作るスキルが必要で、英検の四コマ問題ではお話し作成のスキルを発揮して四コマの全てを面接官に伝える必要があります。

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ただの説明ではなく、童話のようにストーリー仕立てになっているかが大事です。

具体的には、各コマに描かれたシーンを時間順に説明し、登場人物の行動や感情を描かれている通りに描写していきます。

また、ストーリー全体の流れを考慮し、一貫した物語を最後まで完成させることが重要です。

このように四コマ問題では、ストーリーを聞いている試験官にとって内容がわかりやすく伝えられているか、そして、自分の物語り作成のスキルを英語でアピールできているかが得点につながっていきます。

  • 試験管が、四コマのストーリーを見なくても分かるか。
  • 英語でのストーリー構築スキルと、ナレーションスキルをアピールできているか。

準1級の四コマナレーションは、英作文の型の1つ【物語文】を使う

ナレーションは、英作文の4つの主要な型の一つです。

英作文(英文エッセイ)では、ナラティブエッセイ物語文と言われています。少し違う部分がありますが、日本で言う起承転結のような文章の書き方のことです。

ナラティブエッセイの書き方を学ぶと、物語を生き生きと描写し、読者に感動や共感を与える文章を書くスキルを身につけることができます。

四コマ問題の解答には、感動や共感などは必要ありませんが、ストーリーを詳細に描写するコツをナラティブエッセイの書き方から学ぶことができます

ナラティブエッセイの書き方は物語を組み立てるための基本的なテクニックであり、登場人物の行動、出来事の進行、感情の変化などを詳細に描写することで、読者(試験では聞き手である面接官)を物語の世界に引き込むことができます。

ナレーションは口頭、ナラティブエッセイは筆記

ナレーションは、ストーリーを口頭で伝えること、ナラティブエッセイは文章として書く際の方法です。

  • ナレーションは口頭
  • ナラティブエッセイは文章

説明する人や解説本によっては、呼び方が混ざっていることもありますが、この記事では口頭と筆記として分けて解説していきます。

どちらも一連の出来事をストーリーとして伝える方法ですが、筆記のナラティブエッセイの書き方をちょっとでも知っておくと、ナレーションがしやすくなります。

ナラティブエッセイの書き方をマネてナレーションすると、聞く人にただ情報を伝えるだけでなく、ストーリー全体の流れを、感情や雰囲気も含めて伝えることができます。

ですから、ナラティブエッセイの技術は、試験の四コマ問題ように口頭でストーリーを説明する場合にも応用することができると言えます。

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ナラティブエッセイのコツを覚えておくと、より効果的なナレーションができるということです。

英作文の種類は4つある

先ほど、英作文には大きく分けて4つの主要な型があるとお伝えしました。

4つの種類には、それぞれの特徴と目的があります。

意見文(Opinion Essay)

意見文は、特定のテーマに対する自分の意見を述べる文章です。

意見を明確にし、その意見を支持する理由や根拠を示します。論理的な構成と明確な主張が求められます。

意見文を書く際には、まず自分の立場をはっきりと示し、その後に支持する理由を順序立てて説明します。具体例や統計データを用いることで、説得力のある主張を展開できます。

また、反対意見に対する反論を述べることで、自分の意見がより強固であることを示すことができます。

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英検の1次試験で英作文を書く際の文章の型です。

説得文(Persuasive Essay)

説得文は、読者を自分の意見に賛同させることを目的とした文章です。

感情に訴える要素や具体的な事例を用いて、読者を納得させる技術が重要です。

説得文では、読者の感情に働きかける表現をしたり、読者が共感しやすい具体的なエピソードを文章に取り入れることが効果的です。

また、論理的な根拠と感情的なアピールをバランスよく組み合わせることで、読者を説得する力が強まります。

ターゲットを意識して、そのニーズや価値観に合ったアプローチをすることも重要です。

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通販やチラシなどのセールスなどの文章で使われている型です。

説明文(Expository Essay)

説明文は、特定のテーマや概念について説明する文章です。

情報を整理し、分かりやすく伝えることが求められます。客観的な情報を基にしたクリアな説明が特徴です。

説明文を書く際には、テーマに関する基本情報を提供し、その後に詳細な説明を行います。図表やグラフを用いて視覚的に説明することも効果的です。

読者がテーマを理解しやすいように、専門用語の解説や具体例を加えることが推奨されます。

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国語の教科書で学んだ説明文そのものですね。観光地や文化財のパンフレットなどでも見かける型です。

物語文(Narrative Essay)

物語文は、出来事や経験を物語として描く文章です。今回、四コマ問題に応用できると紹介している型です。

登場人物や出来事の描写を通じて、読者に物語の世界を伝えます。感情豊かな描写やストーリーテリングの技術が求められます。

物語文では、出来事の順序や因果関係を明確にすることが重要です。また、登場人物の感情や内面を描写することで、読者に共感を呼び起こすことができます。

物語のクライマックスや結末を効果的に描くことで、読者に強い印象を与えることができます。

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物語文は、童話などで使われるものです。

四コマ問題では、クライマックスや結末など、試験中に話す必要のない要素もあります。

四コマ問題は、物語文(Narrative Essay)と似た構成がよい

英検準1級の四コマ問題は、ナラティブエッセイ(物語文)の形式で構成すると効果的です。

物語の流れを意識し、各コマの内容を順序立てて描写することで、自然なストーリーを作り上げることができます。

四コマの各コマはそれぞれ一つの場面を表しており、各コマが連続して一つの物語を形成します。このため、各コマの内容をしっかりと理解し、それをつなげて一貫したストーリーを作り上げることが重要です。

物語の順序や因果関係などを考慮し、全体としてまとまりのある物語を構築することで、理想的な回答を作ることができます。

準1級の四コマナレーションのために、ナラティブ英作文の特徴を知ろう

ナラティブ英作文について、もう少し詳しく特徴を解説していこうと思います。

ナラティブ英作文は、物語の要素を取り入れた文章であり、登場人物の行動や感情、出来事の展開を詳細に描写することが求められます。

四コマに応用できるような、具体的な特徴がありますので紹介します。

基本的に時系列で進んでいく

ナラティブ英作文は基本的に時系列で進行します。出来事を時間の順序に沿って描写することで、読者がストーリーを理解しやすくなります。

過去から現在、未来へと自然な流れを保つことが大切です。

時系列を明確にすることで、物語の進行がスムーズになり、読者は登場人物の行動や出来事の因果関係をカンタンに理解できるようになります。

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試験では、四コマを順番に読んでいくので、難しくはないですね。

登場人物、つまり主人公に注目がいくような文

物語文では、登場人物、特に主人公に注目が集まるように描写します。主人公の行動、感情、成長を中心に据えることで、読者は物語に感情移入しやすくなります。

主人公の内面や葛藤を描写することで、読者はその人物に共感し、物語をより深く楽しむことができます。

また、主人公の目標や障害、成長の過程を描くことで、読者を引き込むことができます。

変化を描写してストーリーにする

物語文では、場面の展開がストーリーの進行に重要な役割を果たします。場面ごとの変化を通じて、物語がどのように進んでいくかを描写します。

場面の設定や背景を描写することによって、読者は物語の舞台や雰囲気を感じ取ることができます。

また、場面の変化を通じて、登場人物の行動や感情がどのように変わっていくかを示すことで、物語に動きと深みを加えることができます。

具体的には、以下の様な変化を描写すると良いでしょう。

時間が変化

時間の変化は、物語の進行において重要です。朝から夜へ、季節の変化など、時間の移り変わりを描写することで物語に動きを与えます

時間の経過を描写することで、物語の進むスピード感や緊張感を示すこともできます。

また、時間の変化を通じて、登場人物の変化を描くこともできます。

場所の変化

場所の変化も、物語に重要な影響を与えます。

新しい場所への移動や環境の変化を描写することで、ストーリーの広がりを加えることができます。場所の変化により、登場人物が新しい経験をしたり、新しい課題に直面したりする場面を描くことができます

また、場所の設定を詳細に描写することで、読者にその場面を視覚的にイメージさせることができます。

人の動作の変化

登場人物の動作の変化は、物語の進行や感情の変化を示すために重要です。

細かな動作を描写することで、登場人物の感情や意図を具体的に伝えることができます。動作の描写は、登場人物の性格や気持ちを示す手段としても有効です。

また、動作の変化を通じて、物語の緊張感やリズムを調整することができます。

人の感情の変化

感情の変化を描写することで、登場人物の内面を深く掘り下げ、読者に感動を与えることができます。

感情の起伏を示すことで、ただの説明的な描写ではなく物語として生き生きとしたものになります。登場人物の感情の変化を描写することで、読者はそのキャラクターに共感しやすくなります。

この感情の変化は、表情や動きを描写することで表現できます。

また、感情の変化を通じて、物語のクライマックスや転機を効果的に描くことができます。

会話文の描写がある

ナラティブエッセイには、登場人物同士の会話文が含まれます。会話を通じてキャラクターの個性や関係性を描写し、物語にリアリティを加えます。

また、会話を通じて物語の進行や情報の伝達をスムーズに行うことができます。効果的な会話文は、物語のテンポを速め、読者を引き込む力を持っています。

最後に主人公が得た教訓とか気付きが書かれがち

ナラティブエッセイでは、物語の終わりに主人公が得た教訓や気付きが描かれることが多いです。

これは物語に深みを与え、読者に印象的な結末を与えます。教訓や気付きは、物語のテーマやメッセージを強調する役割を果たします。

物語の結末で主人公が何を学び、どのように成長したかを描くことで、読者は物語に満足感や感動を覚えます。また、教訓や気付きは、物語全体の出来事をまとめて伝えることで、読者に考えさせる余地を残します。

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繰り返しになりますが、主人公がストーリーから学んだことや思ったこと、教訓などは、四コマのナレーションの試験中には話さなくて大丈夫です。

教訓が描かれるのは、あくまで、童話などをナラティブエッセイの手法で書くときの話です。

ナラティブ英作文の特徴を、準1級の四コマナレーションに応用する方法

4コマ問題の各イラストの左上にある文を必ず読む

まず、4コマ問題の各イラストの上部にある英文を必ず読みます。

この英文には、各コマの時間や場所が変わったことが書いてあるので、ナラティブエッセイで必要な、時間の経過を描写することができます

考えずに各コマの時系列がつながりますし、緊張していても各コマの状況を伝えることができるので、必ず音読しましょう。

また、各コマに書かれている英文を読むことは、面接官に自分がナレーションしているのが何コマ目なのかを伝える意味もあります。

時間や場所の変化はナレーションには必要なポイントですし、自分がナレーションを考えるときのヒントにもなりますので、必ず読み上げるようにしましょう。

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頭が真っ白になって、何を言うか分からなくなったときのヒントにもなります。

主人公を主語にした文にする

各コマのナレーションをするときは、主人公を主語にした文を作ると良いでしょう。

これにより、ストーリーが主人公の視点に立ちやすくなり、物語が一貫して進行します。また、主人公の行動や感情を中心に据えることで、物語の流れがスムーズになります

主人公の視点から物語を描くことで、読者はその人物の内面や動機を理解しやすくなります。

場面(ストーリー)の展開を言う

場面ごとのストーリー展開をしっかりと説明しましょう。

各コマで何が起こっているのか、どのように物語が進行しているのかをはっきり話すことが重要です。各コマの出来事を順序立てて説明することで、物語の流れをわかりやすく伝えることができます

また、各場面の変化や進展を具体的に描写することで、よりストーリーが分かりやすくなります。

セリフは必ず使う

セリフを必ず読み上げましょう。登場人物の感情や関係性を表現できます。

それに、セリフを読みあげることで、登場人物の意図を直接に示すことができます。また、セリフを通じて物語の進行や情報の伝達を行うことで、読者に対してより具体的でリアルな描写を提供することができます。

ストーリーの流れを副詞で描写する

ストーリーの流れを副詞を使って描写すると、物語がより具体的で魅力的になります。

例えば、「ゆっくりと」「驚くことに」「残念ながら」などの副詞を使うことで、物語の進行をスムーズに伝えることができます。副詞を適切に使用することで、物語のテンポや感情の変化を読者に伝えることができます

また、副詞を用いることで、出来事の順序や状況をより詳細に描写し、読者が物語を視覚的にイメージしやすくなります。

主人公の最後の気付きや教訓的なことは、四コマ問題の描写では言わない

四コマ問題の描写では、主人公の最後の気付きや教訓的なことは言わないようにしましょう。

英検の二次試験では、四コマ目で新たな問題・課題が発生するところで終わるイラストが多いのですが、その課題に対する主人公の気付きや思いは、ナレーションの次の質問で聞かれることがほとんどです。

それに、限られた時間で物語を伝える中で、イラストには描かれていない教訓などを話してしまうと、かえって混乱を招く可能性があります。

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シンプルでポイントを押さえた描写を心がけ、物語ををわかりやすく伝えることが重要です。

【まとめ】ナラティブエッセイを知り、準1級の四コマのナレーション問題対策をしよう

ナラティブエッセイのポイントを知ることは、英検準1級の四コマ問題を解く上で非常に参考になります。

主人公を主語にしたり、副詞を使って表現の幅を広げたり、時間の流れをきちんと描写したりと、ナレーションの基本的な考え方を活かすことで、自然な物語文を作成しましょう。

ナラティブエッセイの特徴を理解し、それを実際の四コマ問題に応用することで、上手にナレーションをすることができるようになります。

四つのコマ同士がしっかりつながっていることを印象付けられるナレーションを目指して、何度も練習を重ねてみてください。

四コマ問題では、各イラストの上にある文をしっかり読み、主人公を中心に据えた一貫したストーリーを最後のコマまでしっかり作り上げることが大切です。

これらのポイントを押さえて、英検準1級の四コマ問題の対策に活かしてみてください。

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少しでも参考になれば嬉しいです。応援してます!

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